【過去のトラブル-2】 |
カングーに乗り始める際、「ATが壊れやすい」という漠然とした認識はあったものの、「3速に固定される」という具体的な事象で現れるということは、正直自分がそうなるまで知らなかった。
カングーのATは言わずと知れた「DP0」。前車ルーテシア3も同じDP0だったが、その印象はだいぶ違う。
流石に世代が違うだけあって、ルーテシアのATはカングーと比較すると、かなり洗練されていて、これならば国産車等からの乗り換えでも、そんなに違和感はないのでは?というレベルだった。(専門誌等では旧態然とした4ATと言われ続けているが…)とは言っても、個人的には、カングーのATも慣れれば何ともないレベルで、想像していたよりはフツーだった。(以前試乗で経験した旧世代のプジョー車のAL4:DP0の兄弟AT に比べると違和感が極めて少ない印象がある)
で、トラブルだが、、、
実は、最初はそれが“AT3速固定”だとは思っていなかった。
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信号待ちからの発進で、急に推進力がなくなり(アクセルを踏んでも進まない)、メーターパネルに警告灯が点灯した。警告灯が点いたのはカングーに乗っていて初めての経験で、スピードが上がっていかない状況にかなり焦った。何とかコンビニの駐車場に辿り着き、慌てて取扱説明書を開き、この点灯がATの警告灯であることを知った。かなりやばそうな悪寒が走るも、エンジン停止再始動後は警告灯は消え、何事もなかったように動き出した。帰宅してWEBでカングーのトラブルを調べるも、この時点ではマイ・カングーの症状が3速に固定されたものだったとは思っていなかった。(1速⇒3速という発想が持てなかった)ちょうど多忙であったこともあり、すぐディーラーに持っていくことはせず、しばらく様子を見ることにした。
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1-2週間後だったと思うが、症状の再発はなく過ごした後の、やけに晴れた冬の日だった。
近所に開通した真新しいバイパスの長い直線を気持ちよくアクセルを踏み込んで加速していたその時、、、突然、ガツンという強い衝撃がカングーを襲った。(カングーに襲われたというべきか:笑)そして、またATの警告灯が点灯。同乗していた嫁は何か大きなものを踏み越えたのか、道路に穴でもあったかと思ったらしいが、それ位強烈な衝撃だった。スピードダウンし路肩に寄せ、エンジンを停止。この時運転していた私には4速⇒3速に強制的に落とされたことがすぐに判った。これが巷で噂のAT3速固定だと。しかし、この時点では1回目と2回目の警告表示が同様の「AT3速固定」に起因するとは理解出来ていなかった。ちなみに、2回目もエンジン再始動後は、また元に戻っていた。
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2回目の経験があまりにも衝撃的で、翌日にはディーラーに持ち込んだ。コンピューター診断でATのエラーが確認でき、両方ともATが3速に固定されたものだと告げられた。1回目が1速から3速に上げられた末の挙動だったことを理解したのはこの時で、結論を聞かされれば、なるほど言われてみればという感じだった。エンジンを再始動すればAT3速固定は解除される、クルマによっては1-2度エラーを出してもその後再発しない例もある、ダウンシフトバルブ(ソレノイドバルブ)の交換で解消されるはずだが修理代が高い等々の説明を受け、もうしばらく様子を見ることを奨められた。
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マイ・ディーラーの奨めに従って様子を見ていたが、正確な記録はないが1ケ月位は何事もなかったように思う。しかし結局、AT3速固定+AT警告点灯が頻繁に起きるようになってきた。カングーは私の通勤車でもあるが、急いでいる朝に発症することが多く、その都度どこかに停めてエンジンを再始動するのが面倒臭くなってきた。ディーラーに相談すると、この頻繁に起きている状態が続けば、最悪AT全交換という事態もあり得る、ということで、今度は修理を奨められた。
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そして、マイ・カングー初の本格入院。(走行距離 41,587km)
(私の繁忙期に重なりすぐには修理出来なかったので、しばらく我慢した。その間、恐ろしいので、高速走行は自粛。)
《修理明細》 ※正規ディーラー
・作業
ATコントロールバルブ 脱着
EVMソレノイドバルブ 交換取付 工賃計 41,160円
・部品
ダウンシフトバルブ 33,600円
ガスケット 2,887円
ガスケットプラグ 515円
ワッシャー 52円
ATFオイル(ルノーマチックD3) 8,400円 部品代計 45,454円 合計 86,614円
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その後AT3速固定症状は再発していないが、修理の際メカニックさんが「ソレノイドバルブを交換しても再発しないとは言い切れない」と言っていたのが気になる。この修理は、「対策品に交換」みたいな話ではないということか…。他のオーナーさんのblog等で多くのAT3速固定例を拝見する限り、個人的には、この不具合はリコールなのでは?と思ったりするが、恒久的な対策が打てないが故にリコールに出来ないのかも、などと考えたりしてしまう。